労働法制見直し。厚生労働省案

長い間、ブロガーとしてお休みしてしまいました。スペインにいた期間、帰国してからの半年、日本についてすっかり勉強不足になりましたので、新聞や放送などが新鮮にさえ思えます。多少とも、健康を回復してきましたので、これまで同様、毎日のニュースを中…

寝たきりの入退院をくり返しました。

「K,M様 先日、お会いしましたOさんの葬儀後、お変わりなくお過ごしのことと思います。人口動脈手術の退院の数日後というような、無茶な日程でしたが、あれからしばらくの間、人工動脈のインプラント後の痛みに耐えながら、リハビリなどに務めましたが、…

「愛」「慈悲」について思うこと。

「愛」「慈悲」について思うこと。 朝日,9.13,06年に、 本田哲郎神父と釈徹宗浄土真宗僧侶の対談 下 「宗教と社会活動」という記事があった。 本田氏:教会は神が人間の姿をとってこの世に降りたとしているが、聖書によると、イエスは自分を神の子と自覚して…

基幹動脈の手術−全く個人的な近況の報告

Y様、I様 皆様ご夫婦揃って御元気なことと推察いたします。時々、6人で毎日曜日散歩し、目に馴染み焼き付いているサラマンカのあちこちの風景が思い出され、また夜には軽く食事したあちこちのBarの風景が思い浮かび、今、皆様が何をしておられるだろうか…

スペインのレバノン派兵と国際的コミュニティ

スペイン政府は、1100人のスペイン兵士のレバノンへの国連軍派兵を、仏・イタリー・ベルギー・フィンランド・ポーランド・ポルトガルと共に引き受けることにして議会に提案、了承を得ることになっている。これに先だって先頃、反国連主義者であり、戦争を先…

朝日新聞 日本の「新戦略をもとめて」から

「アメリカ主導の元に日本の国際関係を有利にリードしよう」という現在の日本国家の世界戦略が、どんな国際社会を追究していることなのかが、私ども日本の国民には大変わかりにくいことになっているように思えます。日米の緊密な連盟関係を自己謳歌するだけ…

ゴヤの魔女の絵

今朝のNHK「新日曜美術館」は、ゴヤの魔女の絵について話題にしていました。今、プラド美術館の展覧会(東京都立美術館)にゴヤが若い頃に描いた3人の魔女の絵が展示されていることにちなんでのことであったのでしょうか、早稲田大学のゴヤ研究者と、有名絵…

桜の植樹ー在世を感謝して

今日は私の定期健康検査の日です。地方中心都市まで2ヶ月に1度、主治医の検査を仰ぎに行き、持病の薬などをいただいてきます。今月の検査結果は余り望ましいものではなく、今まで自信を持っていた血圧が、いつの間にか、高血圧になっていて、薬を服用する…

塀に囲まれた地域社会 gated community

平成18年3月6日(月) 朝、またまたボルネオのオランーウータンの人類学的観察記録のテレビを見てしまいました。私は正直なところ、NHKの衛星テレビしか見ていないので、TVの現状を語る資格はありませんが、日本のテレビは、私のような偏屈人間の目さえ奪うよ…

日本に帰ってきました。食住雑感から

2月も終わりになって、漸く帰ってきた日本に再適応しかかったかなと言う感じです。このホームページの日記もなかなか書く時間も気持ちの余裕も無く、最近になって、自然に書けるものを書きたくなったら書けばよい、という気持ちに戻れるようになりました。…

プラハ、ウイーン、ブタペストに行きました。

S様 写真を送って下さりありがとうございました。大晦日早朝に出発してチェコなどに旅をしてきましたので、写真のお礼が遅れました。「 S 写真集」というアルバムのホールダーを私のパソコン内に作りましたので、次の機会にもまた写真を送って下さい。(冒頭…

「改革好きな」スペイン政府。禁煙法と性教育改革

今の内閣になってから、スペインは良かれ悪しかれ、立て続けに次々と現状「改革的」な立法を成立させて、それに快からぬ感情を抱く人をいらだたせていると言っても良いでしょう。その中にはいつでもやれたこと、表だって反対することの出来ないことがいろい…

私の合唱団についての雑談。

今年もいつの間にか終わりに近づいてきました。12月は、キリスト生誕を祝うクリスマスを控えて、楽しい家庭向けの音楽の演奏会も多くなり、またクリスマス前のマリア懐妊のお告げの日とか、ミサも多く、キリストの死と復活祭前の暗い重苦しいミサの続く頃の…

「日本経済はついに不況の悪夢から抜け出した!」というニュース

6日のHerald TribuneにJapan finally putting nightmare of recession behind it. と題されたMartin Facker の記事が掲載されています。大変嬉しいことです。 以下、この評価がどのような議論から出てくるのかを見てみましょう。 これによれば、ここ2年で…

フランコ死後30周年。フランコ主義の遺産。

lunes, 21 de noviembre de 2005 ここ数日の新聞el Pais int.の1面記事で目に付くのはスペイン旧フランコ主義関連や、右翼関連のニュースで、21日にSpain右翼のSpanish Farangeのメンバー6000人ほどが、今年もFranco死後30年記念のミサをValle de los Caido…

労働市場と教育制度の制度関連としての「学歴社会」の現在

先日、10月30日に私がここで書いた記事に、反応してくださった方のページを読ませていただきました。インターネット音痴で「トラックバック」とやらいうことにどう反応すべきかよく分からないので、その方々に対するお礼の意味を込めて、今日の「ダイアリ」…

スペインでの「教育改革」反対大デモと「スペイン学歴社会」

11月12日土曜日にマドリッドで行われた「教育改革法案」に反対するデモは、ザパテロ内閣になって最大のデモであり、政府筋の計算でも40万人、主催者の一つであるCONCAPAカトリック父兄国民連合の見積もりでは200万人の参加と発表されている大きなものでした…

中流社会の変動。月収15万円・高学歴・不安定雇用層の構造化

日本をもう足かけ3年に亘って離れ、その間に数ヶ月帰日しただけで、日本の事情にひどく疎くなってしまいました。その他の国に長期滞在し、ちょっとだけ日本に帰るという事をしていた時期を入れると、もういつの間にか5年以上日本を留守にしていることにな…

公務員は税金の無駄遣いでしかないか?「行政改革」とは?

この夏、忙しい仕事の合間を縫って、私の所に、かつて少年の頃、生活を共にしたこともあるが、長いこと違った道を歩んできたかつての親しい友達が、訪ねてきてくれました。この人は、国際社会の中で、官僚としてながい間仕事をしてきた人だけあって、1人で…

国民科学教育論争と政治教育ーアメリカの事例

スペイン、ポルトガルの大干ばつと大渇水、毎日のように起こっている山火事、地球の北半球に次々に起こる大洪水による災害、信じがたい惨事が世界に次々と起こっているような気のするこの頃だ。 今日のニュースから。(Internatinal Herald Tribune,9月1日) …

ユダヤ教についての記事を読んで。続き。

記事の紹介を前日の日記のまま、ここで終わってしまうことはあまりに中途半端で、ユダヤ教を信仰するイスラエルさんの真意に反するところがあるかもしれません。彼はユダヤ教を説明しようとしているのですから、私にとっては、本質的ではないという理由であ…

ユダヤ教の特質についての記事を読んで。宗教の「現代化」の課題。

今日は全く柄にもなく、宗教について考えてみました。 私が育った文化環境の中では経験しなかったスペイン・カトリシズムの宗教文化が、多くの人に非常に顕著な影響力を持っているスペインのようなところに住んで、人との交流を通じて日常的な生活の中でそれ…

アイルランド通信 その2.上野格さんから

上野様 楽しいmailありがとうございました。「H.C.パーネル」という人を記念するサマー・スクールに参加なさったとのこと、楽しい雰囲気が伝わってきて、イギリスでのこれに似た会合に参加した記憶がよみがえりました。 しかし、100年前のパーネルさんや植民…

アイルランド通信 上野格さんから

文赤 千兵衛様 メールをありがとうございました。日本では殆ど使わないノートパソコンを持ってきていますので、アドレスがはいってなくて、困っていました。w君に問い合わせたのですが、何か失敗したらしく、届かないらしい。メールをいただけて肩の荷が下…

スペインのある村祭りを訪ねて

U様 早いもので、8月も既に半ば近くなってしまいました。ダブリンの生活はいかがですか?今日は「マリア様が昇天召された日」、つまり私のような罰当たりが日本風に言えば、「マリアさんの命日」でスペインは国民単位の休日です。カトリックの国アイルラン…

村上龍JpanMailMedia 「民間に任せてよい事業とは?」について

最近、インターネットの普及に伴い、個々の非常に優れた諸個人やその集合体が、社会的なコミュニケーション過程を活性化するようなホームページを運営するヴォランティア活動を行っていて、多くの人に刺激を与えてくれています。そうしたものに接することが…

原爆投下60周年にあたって。 スペインの報道

1945年8月5日の広島原爆投下の60周年に当たる日を迎えて、スペイン・ジャーナリズムもかなり大きな取り扱いをして、金曜日夜は、ヒロシマでの被害者を証人として語らせる2時間近いドキュウメンタリ映画「ヒロシマ」がテレビ放送されましたし、代表的新聞は…

「9条の会」に賛同します。

今日初めて「9条の会」というものがあることを知りました。私同様、うっかりと未だ知らなかった人がいれば、ホームページ「9条の会オフィシャルサイト」があるので、詳しくはそれを参照してください。検索しにくかったら、呼びかけ人の「大江健三郎」や「…

21世紀の奴隷貿易

El Pais 6月 2日,2005年 のSociety欄に「スペイン国内に於ける奴隷貿易」というルポルタージュが載っていました。日本にもフィリピン、南米コロンビア、エクアドルなどからの女性が、暴力団の組織によって連れてこられ、日本の売春業者やポン引きに売られ、…

仏・和蘭でヨーロッパ憲法国民投票にNO.

最近、円とユーロの為替は、2年前と比べると、円安方向への変化で安定している傾向が続き、スペインに在住して暮らしている日本人定年者にとってやや失望の毎日でありました。それがここ数日、1ユーロ130円を割るかの期待を抱かされる日が続いて、もう過度…