スペイン伝統料理 オルナソ Hornazo(エンパナーダ) その2

      (聖週間Semana Santaなどに焼くエンパナーダ
        ¡特別詳細写真集付き解説! その2

(続き)

これに小麦粉を少しずつ、振りかけるようにして加えては手でこね回し、最後には、ボールや手に付かなくなるまで加えていって、パン生地を作っていきます。麺棒を使ってのばせるようになるまで堅くなったら、それをボール状にして布巾で見えないように覆い、しばらく寝かせる。

画面右半分にご注目下さい。小麦粉を継ぎ足し継ぎ足ししていきますと、だんだんかき回すにはかなり力を必要とするようになり、最後にボールから外に出して、粉を足しながら更に練るようになります。この女性の顔は、力を入れて、思わず歪んでしまいました。

これを二つに分けて、麺棒で4角に延ばし、一枚を天火の皿の上に載せて、その上に、生ハム、腸詰め、ロモ、ゆで卵など切ったものを敷きつめていきます。重ねる順番はどうでも良いでしょうが、ここでは先ずチョリソです。チョリソはいろいろな香料を入れた豚肉の腸詰めです。乾燥して堅くなっています。いろいろな大きさ、種類があるようです。

次にハムを重ねておきます。このハムは、スペイン名物のいわゆる生ハムです。肉屋さんや生ハムに専門化したバーなどの店頭や天井などに豚の後ろ足を保存加工して乾燥させたものが、沢山ぶら下げて売っています。これを薄く削って食べます。

これに更に、ベーコンなどを入れる人もいますし、切り方も豪快に熱く短冊に切って入れる方もいます。生ハムの表面や、ベーコンの脂肪部分は切り落としておきます。

ゆで卵を入れる方も居ます。サラマンカのどこの村かそれぞれ伝統があって、それによって、入れるもの、入れ方が少しずつ違うと言うことです。

そしてその上に、もう一枚の4角に延ばしておいた生地を被せて載せます。間の空気は抜いておきます。