スペイン伝統料理 アーモンドのスープ

     アーモンドのスープ SOPA DE ALMENDRAS
材料
牛乳½ リットル シナモンの枝 シナモンの粉
アーモンドのパスタ 1 飾りに使う挽いたアーモンドの粉
レモンの皮   生地を寝かせて作った上質の白パン
作り方
牛乳にシナモンの枝とレモンの皮を入れて煮立てる。


深皿に上質の白パンの薄切りをオーブンでトーストしたものをおく。
牛乳にアーモンドのパスタを入れて溶かし、それをパンの上に注ぐ。

飾りにアーモンドとシナモンを上に振りかけ、冷めない内に食べる。

(私の味見所見)
何という慎ましい料理でしょうか。牛乳にトーストパンを溶かしただけという印象のスープです。味も控えめ、カロリーも控えめ、料理ともポストレともいえない控えめな料理でした。
 横道になりますが、スペインでは日本で言う食パンというものを、人々は余り好まないようです。四角い食パンはあるのですが、イギリス風の腰の強い真っ白な食パンはなく、白い食パンは柔らかいのですが、すぐボロボロになってしまうような軽い食パンになります。日本の工場の大量生産で作る某「有名」食パンメーカーのコストを抑えたパンを連想して、私は好みません。食パン風のものを買うときは、穀物入りのブラウンのドイツ風食パンを買うことにしていますが、これもそれほどおいしくはないように思います。つまり、スペインの本来のパンではないようです。スペインでは、食パンを使う、日本で言うサンドイッチは食べている人を見たことがないように思います。サンドイッチも売ってないことはないし、こちらでもサンドイッチといえば、通常の食パンを使ったもののようですが、ご承知のように、多くの人が食べているハムなどを挟んだものは、ボカディージョと言われていて、日本で言うフランスパンのような皮のパリパリした棒状のパンに、ハモン・セコ(皆さんご承知のスペインの生ハム)等をはさんでいるものです。これが通常言うところのサンドイッチにあたるような、最も軽便な食事として愛されているものです。この棒状のスペインパンには、さまざまな名称の多様な種類があるようですが、その名前を言って種類を選択して食べるようになったら、もう一人前のスペイン市民の生活と言えるような気さえいたします。勿論、そういう人は、肉屋さんの前でも、肉の部位や内臓の名前をどんな料理用に切ってくれと言って買うことの出来る人でしょう。
 この料理に使うパンも写真にあるような大きな丸いパンを指定していました。(名前は聞き落としました。済みません。)