スペイン伝統料理 ベハラの小鍋(シチュー)
Calderillo Bejarano ベハラの小鍋
材料
シチュー用の肉 もも肉 または 肩ロース 1kg.
ジャガイモ 1kg 肉厚緑のピーマン 大1個 玉葱 1個
赤ピーマン 1個 (洗わないでオーブンで焼き、その後で皮をむく) グリーンピース
ローレル ピメントン オレガノ 丁字 1〜2
トマト熟したもの 1
オリーブ油 塩 小麦粉(お好みで) 水
作り方
シチュウ用に肉を切る
オリーブ油を入れ、緑のピーマンと玉葱を炒める。良く炒めたところへトマトを加え更に炒める。そして、そこにシチュウー用に切った肉を加え、炒める。更に、ピメントンを加えて、生の匂い・味がしないところまで炒める。そして、ローレルを入れ、ニンニクとオレガノを乳鉢で良くつぶしたものと、丁字2個をそのまま入れる。更に白ブドウ酒少々を肉に加える。深鍋で肉を煮続ける。
焼いたじゃがいもの皮をむき、肉が殆ど出来上がったところに切り分けたジャガイモ、グリーンピース、切り分けた赤ピーマンを飾りのために入れ、塩を入れて、そのまま出来上がるまで煮続ける。
出来上がったものを盛りつける。
この貧弱な皿は、試食用に分けたものです。
{私の味見所見}
ごくオーソドックスな牛肉のシチュウーの一種ですが、肉の匂いを消すための香料が入っているところが、日本の家庭料理と違っているというところでしょう。写真のように牛肉の大きな固まりを切っていますが、これは基本的に肉とジャガイモの料理であって、等量の重さの肉を使っています。野菜の中に肉を入れて、肉風味の野菜料理にするという感じではありません。この薬味をすべて日本風の醤油を主とした味付けにかえてしまえば、「肉じゃが」に近くなるかもしれませんね。「スペイン風肉じゃがシチュー」とでもいいましょうか。肉は魚よりも安く、品質も非常によいものが買えます。ですから、節約しようと思えば、魚より肉の方を主として食べることになるでしょう。魚が高くなったにのは、トロール船が一気になにもかも、子供の魚まで捕っていくようになって、不漁になってきたからです。スペインではまだ幼い魚は売っていません。地元スペイン漁師の規制が厳しいからでしょう。懸命になってテレビなどでも毎週末の朝、トロールの害悪を放送しています。肉は腹持ちが非常によいので、例えば、昼食に定食、menu del diaに、こうしたシチューを一皿と、もう一皿何かパエージャのような米料理を食べるとすると、後の2食はこうした本格的料理は食べないで、きわめて軽い食事をとるということになると思います。こうしたものを一日2食とると、当然、食べ過ぎで体調を悪くするでしょう。外国を旅行なさるときは、ご注意下さい。